健康関連QOL

患者本人と取り巻く環境の把握

健康関連QOLとは疾患や治療が患者の主観的な健康観や日々の活動にどのような影響を与えているかを定量化したものと言われています。健康関連QOLにはどのような疾患にも適応できる”包括的(汎用的)尺度”とがんなどの特定の疾患に対して評価する”疾病特異的尺度”があります。
包括的尺度に関してはEQ-5DやSF-36といったものが、特異的尺度ではEORTCやSGRQがあります。
これらの健康関連QOLは患者が直接報告する疾病の状態や治療の効果の結果として重要視されています。
歯科にも健康関連QOLの指標が存在しています。それがGOHAIです。GOHAIは12項目の質問に対して、いつもそうだった~全くなかったの5段階でそれぞれ答えるものです。質問は口腔に関連した問題による、身体的・心理社会的な生活面の制限の程度を測定する3つの領域から構成されています。このGOHAIを活用して患者の主訴を整理し介入の優先順位を決定したり、治療の効果を判定するのに使えると思います。

これらの指標は患者自身のQOLを評価するものですが、介護を提供する側に対して行う評価指標も存在します。これらは介護者の介護に対する負担感を定量的に評価するもので、Zarit介護負担尺度やBIC-11というものがあります。

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